【GOAT】Faker「失敗を通じて成長した。今が自分の全盛期だと感じている。」【T1】
生きる伝説
Fakerがthe 2024 Future Dialogue for Global Innovationに登壇し、スピーチを披露した。
動画の54分頃～
全文
おはようございます、皆さん。私はプロゲーマーのFakerことイ・サンヒョクでございます。本日はこの場で基調講演をさせていただけることを大変光栄に思います。お会いできて嬉しいです。実を言うと非常に緊張しております。このように大勢の皆さんの前で話すのは、おそらく初めての経験だと思います。プロゲーマーとして、3週間前にも数万人の観客の前で試合をしましたが、それでもこのような大規模な観衆の前でスピーチをするのは、人生で最も緊張する瞬間の一つだと感じています。それでもここに立てたことを非常に嬉しく、また誇りに思っています。プロゲーマーとしてこのような機会を持つことになるなんて、夢にも思いませんでした。本当に運が良かったと思います。なぜなら、20年前には「プロゲーマー」という職業すら存在していなかったからです。そんな中でプロゲーマーという道を歩み、今この場に立てたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
本日は基調講演のための原稿を用意していたのですが、先ほどの講演者の方々の話を聞いて、用意した原稿を読むだけでは自分の伝えたいメッセージを心からお伝えできないのではないかと思いました。そこで、原稿に頼らず、キーワードを元に即興でお話ししようと思います。精一杯頑張りますので、お付き合いいただければと思います。
私は1996年に生まれましたが、子どもの頃からデジタル機器にはとても親しんでいました。4歳か5歳頃には、カセットを差し込んで遊ぶゲームを始めていました。それを遊ぶのが本当に楽しくて、「これが自分のやりたいことだ」と感じました。その後、8歳くらいの頃からパソコンゲームが普及し、そちらにも夢中になりました。当時のパソコンモニターは奥行きがあり、今のような薄型ではありませんでした。私たちの世代は、日常生活の中でデジタルを非常に身近に感じながら育ちました。
18歳の時、学校を辞めてプロゲーマーを目指すことを決意しました。学生時代の私は勉強が得意ではなく、学校から帰るといつもゲームばかりしていました。それでも、プロゲーマーという道を目指し始めた時は、自分が成功するなんて思っていませんでした。ただ、一度挑戦してみたいと思ったのです。それが特別な経験になるだろうと思ったからです。そして、「1年か2年でダメだったら他のことをしよう」という気持ちでこの道に挑みました。
プロゲーマーとして12年間活動してきましたが、まさかこれほど長く続けるとは思いませんでした。挑戦する心が今日の私を作ったのだと思います。ここでお伝えしたいメッセージの一つは、「挑戦」と「失敗」の大切さです。2013年にデビューし、同年のWorldsで優勝しました。その後、2015年と2016年にも優勝し、サッカーで言えばワールドカップのような大会で3度の優勝を果たしました。それで、「自分はプロゲーマーに向いている、これからもずっと勝ち続けるだろう」と考えていました。しかし、2016年以降、次にWorldsで優勝するまでに7～8年の歳月がかかりました。その間、多くの失敗を経験しました。その過程で、成功するばかりが良いわけではないと気づきました。特にここ2～3年で、失敗が自分を成長させてくれることを学びました。「失敗は成功の母」という言葉がありますが、それを超えて、「失敗は成功の一部」であると感じています。失敗を通じて学び、挑戦する心を持つことで、自分を磨いていけるのだと思います。
これまでの経験を通じて、私が学んだ最も大切なことは「謙虚さ」と「成長し続けること」の重要性です。他者と自分を比較しながら、自分の弱さを知り、それを克服するために学び続ける姿勢が大切だと思います。また、他人を尊重し、異なる価値観を受け入れることも重要です。現代社会では多くの対立や憎悪が見られますが、自分の価値観が常に正しいとは限らないことを認識し、柔軟な心を持つべきだと思います。
最後に、皆さんにお伝えしたいのは、「恐れずに、自分の好きなことを楽しんでください」ということです。人生は短いです。特に若い時期はあっという間に過ぎてしまいます。恐れずに挑戦し、他者を尊重しながら、自分のやりたいことに全力を尽くしてください。今日の私の話が少しでも皆さんの考えるきっかけになれば幸いです。本日はご清聴いただき、誠にありがとうございました。
反応まとめ
あのスピーチを見たけど、Fakerがこんなに緊張している姿を見たことがない気がする。Worldsでさえこんな感じではなかった。それでも素晴らしいスピーチだったし、まさにGOATがGOATらしいことをやっていたと思う。
ちなみに外務省で話していたから、それもあるかもしれないな。
Faker本人から「あの言葉」を聞くのはなんか怖いな。「今が俺の全盛期だ」
Fakerは悟りを開いたように見えるな。
FakerがなぜLeague of Legendsとほぼ同義の存在、もしくはそれそのものとみなされるのか。それが今回で分かる気がする。ただゲームが上手いだけじゃなくて、今のキャリアにおいて彼の地位に相応しい、ロールモデルとしての存在感があるんだ。そして、だからこそ多くの人が彼をプレイヤーとして尊敬しているんだと思う。
彼のようなプレイヤーは二度と現れないだろうな。
LOLにとって最高のGOATだ。
Fakerは理想のプロ選手ニャ、LoL界の頂点がFakerで良かったニャ
引用元：https://ift.tt/VeCGHBI
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