【LCKまるわかり解説】SemiFinal HLE vs T1【日本語動画リンク付き】

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「LCKまるわかり解説」は世界最高峰のプレイの数々を、日本語でもっとも詳しく解説する記事です。日本語動画のリンクも添付しているので、これを機にLCKに対して興味を持っていただけると幸いです。

概要

プレイオフ予告

進行方法

進出チーム


プレイオフ Lower Brancket Final HLE vs T1

2024年春季戦績:マッチ2勝1敗/セット5勝3敗 HLEが優勢 (レギュラーシーズンR1: T1 2:0勝利, レギュラーシーズンR2: HLE 2:1勝利, プレーオフR2: HLE 3:0勝利)

HLE – GENGとの激しい試合の末、残念ながら敗れた。4試合すべてでGENGを脅かし、T1を倒したのは単にDDoS問題による練習不足だけではないことを示した。また、レーナーの調子が非常にいいことも明らかになった。Chovyのスーパープレイがなければ、そのままHLEが勝ったであろうという反応が大多数で、依然として決勝に進出する有力候補であることは間違いない。

T1 – DK相手に改善を見せ、復活を遂げた。ボットの調子が依然として不安定で、ハイパーキャリーピックを持つのが難しいという致命的な弱点は解消されていないが、それ以上に上半身3人組の強力さを確認できた。さらに、TOPヴェイン、SUPセジュアニ、SUPカミールなど、豊富な手札を見せ、対戦相手からするとバンピックが非常に難しいチームになった。ただし、HLEの上半身は調子が上がっているため侮れず、ボットは確実に劣勢であるため、特有のサーカスバンピックでボットをどうするかがポイントだ。

HLEが勝つと、ROX時代だった2016年夏以降、約8年ぶりにチームの歴史上4回目の決勝進出となり、HLEという名前で初めてLCK決勝に進出する。また、チーム設立初のMSI進出という快挙も達成する。さらに、2021年夏以降初めてGENG&T1以外のチームが決勝に進出することになる。

T1が勝つと、LCK初の6連続決勝進出と3年連続のMSI進出が続く。さらに、GENGとT1が5シーズン連続で決勝で対戦することになる。

現時点では、T1よりもHLEに有利な点が多い。まず、レギュラーシーズン2ラウンドで勝利を収めた後、直前のプレーオフ2ラウンドでもT1をフィジカルで3:0で押さえ込んだこと、そしてGENGともフィジカルバトルができる点が挙げられる。実際、現時点の状況だけから見れば、T1がアンダードッグの位置にあることは否定できない事実だ。ただし、T1が勢いを取り戻したこともまた事実である。1週間の時間が与えられた以上、HLEもT1を侮ってはならない。

海外のオッズでは、T1が直前のHLEに3:0で敗れたにもかかわらず、1.7:2.1程度でT1の優勢が示されている。T1がDK戦で見せた良いフォームと今までのLCK決勝進出記録の影響が見られる。ただし、前回の試合よりもHLEに有利な傾向に変わり、今回のLCKプレーオフの全試合を通じて最も僅差を示している。

余談だが、意外なゲストが観戦に来た。”Legends Never Die”を歌ったAgainst The CurrentのボーカルChrissyもこの試合を観戦した。また、Zekaの家族とViperの家族も観戦に来た。

キャスター陣勝敗予想

2ラウンドの対戦でHLEが3:0で勝ったため、多くの関係者がHLEを支持している。しかし、誰もが3:0の予想はしていないほど、今回の試合では接戦が予想されている。

GAME1

韓国語放送

UGと観戦シリーズ

キャスター:マジか!Viperのカイティングがゲームを完全にひっくり返した!

HLEはミッド-ボットのキャリー以外をすべてタンクで構成し、全体的に堅固な組み合わせを構築した。そして、Gumayusiに対して「どうせゼリはできないだろ?」と言っているようなバンピックを組み立てたが、これに対してT1はゼリをピックして応えた。

開始後すぐに、Viper-Delightがトップとレーンスワップ。序盤からリードする必要があるTFのレーン戦を台無しにした。その代償として、T1はミッド4人ガンクを通じてヨネを倒し、ファーストブラッドを獲得したが、TOPのゴールドと経験値の差は手に負えないほどに広がった。Fakerのレーンでの強さはHLEのレーンスワップ戦略一つで破壊され、これを挽回するためにT1はボットに再び4人ガンクを試みるも失敗。逆にキルを献上する結果になった。

17分段階で、TOPのCS差は60以上になり、レベルは2レベル差と、Zeusが非常に苦しい展開。そこからHLEはオブジェクト先行するも、ファイトで少しづつ損害を負い続け、T1にグローバルゴールドをリードされる。遂にはゼリが3コアを完成、フロントラインにダメージを与える準備が整ってしまった。

HLEのソウルがかかったドラゴンタイミングで、Keriaが良いエンゲージを決めヨネが一瞬で爆発。T1はケミテックソウルを手放す代わりに戦闘に勝利し、その後のバロンスティールを狙っていたPeanutのセジュアニも倒し、T1が大量の利益を得た。ソウルは得たもののゴールドを突き放されたHLEの全盛期は終了した。

その後起こったエルダードラゴンのファイトでは、HLEがエルダーを獲得したにも関わらず、Faker-Gumayushiの優れた連携で人数不利の集団戦を勝利に導いた。しかし、そこから興奮に身を任せ過ぎたT1。T1はドラゴン近くで自信満々に戦闘を仕掛けたが、CC連携がかみ合わず、HLEの組み合わせの力が再び生き返った。ゴールドカードのスタンをもらわなかったViperはダメージを出し続け、T1が集団戦で大敗を喫してしまう。その後、HLEはすべてのオブジェクトを一掃し、Faker・Keriaを倒しながらネクサスへと進行した。TOPを押していたZeusを呼び戻すが、人数不利と堅牢なフロントをひっくり返すことはできず、HLEがT1を1万ゴールドクラブに再加入させた。

T1は良い連携を見せて1万ゴールドをリードしたが、ヴァルスを止め損ねるミスを犯し、偶然にもそれがエルダードラゴンとバロンを取れるタイミングだったため、あまりに大きな痛手負い敗北した。Gumayusiのゼリが久しぶりに活躍したが、残念ながら勝利にはつながらなかった。それに対してHLEは苦しい状況の中、転がってきた一勝を手放さなかった。特に、Viperはこのセットでチーム内のダメージ比率46.7%を記録するなど、まさに一人で2.5人分を担当するハードキャリーをし、POGに選ばれた。それでもT1の調子は悪くなかったし、Viperのハードキャリーがなければ、T1が楽に勝った試合だった。

GAME2

韓国語放送

UGと観戦シリーズ

キャスター:T1のセナと中心とした構成が機能した。ジョーカーピックのザックやヴィエゴの活躍は、今後のHLEバンピックを悩ませるだろうね。

T1はDK戦で披露したセナ-セジュアニボットデュオに加え、レクサイのカウンターとしてザックを、アジールのカウンターとしてコーキをピックした。HLEは前セットの組み合わせから上半身をそれぞれレクサイ-ヴァイ-アジールに変えた。

T1はボットガンクを成功させたが、その後初期の二つのドラゴンファイトで敗北。HLEが自由にマップを動きリードすると思われたが、3つ目のドラゴンタイミングでザックがアジールを捕まえ、T1が勝利を収めた。これがスノーボールとなってT1のゴールドがHLEに追いついた。

その後、HLEのバロンベイトにセジュアニが捕まり、HLEの計画通りに事が進むかと思われたが、セナのウルトがHLEの体力を大きく削る。一気に反転し、T1が大勝利を収めた後にバロンバフまで獲得。そのままゲームを転がしてスコアをHLEに並べた。

HLEの突撃をザック-セナの持続力とCCスキルでT1が受け止め切った。GAME1の余波で序盤に揺れたT1だったが、すぐに気を取り戻してジョーカーピックの理由を示し、逆転に成功した。

GAME3

韓国語放送

UGと観戦シリーズ

キャスター:トップでのZeus選手の活躍が、ゲームをスムーズに進行させている!

HLEはレッドサイドを選択。T1は前セットと似た組み合わせを構成し、HLEは久しぶりに超高バリューの構成を選んだ。

T1のバロンを活かした動きが輝いた。T1は序盤のドラゴンファイトで敗北し、不利なスタートだったが、サイドアクションで損害を埋め合わせ、バロン前での戦闘で良い集中力で勝利し逆転に成功した。そして、2回目のバロンでは10分にも渡るバロンベイトを行った。HLEはサイドレーン行くことができず、強みをまったく活かせなくった。バロンを餌にしてHLEを釣り、結局はバロンも食べ、ゲームも勝利した。

全体的にT1の選手たちは素晴らしい動きを見せたが、特にZeusはHLEのガンクを神がかったムービングでいなし、、チームファイトでは相手の核となるチャンピオンを倒し、大きな貢献してPOGを受賞した。その他にも、20分頃のバロン獲得後に迅速なカウンターで逆転の足がかりを作ったOwner、適切なアルティメイトで相手のスペルを消耗させ、35Kのディールを出したFaker、序盤の徹底マークにもかかわらず、最終的にはチームファイトで活躍したボットデュオなど、選手たちは良い調子を見せた。

HLEは超高バリューの構成を組んだが、DoranとZekaが大きな活躍をできなかったのが大きかった。生存力が弱いジンクスが全員から狙われるのは当然として、グウェンとヨネの存在感は初期のドラゴン戦以外皆無だった。結局、構成の高バリューさを活かせずに敗北した。

GAME4

韓国語放送

UGと観戦シリーズ

Zeus:成都の海底楼(有名な火鍋のお店)楽しみだ~
Keria:パンダでも見にいかない?

HLEは2セットを意識したのか、ザックをバンして再びレクサイをピックした。T1はレクサイの対抗馬として、DK戦に続き再びヴェインをピックした。

インゲームでは、HLEの一瞬のコミュニケーションミスがゲームを台無しにした。27分頃、ドラゴンファイト前にZekaがT1の待ち伏せを予想して安全に遠回りするルートを選んだ。しかし、本隊はそれを知らなかったかのか、アジールが遠くにいるのにそのままドラゴン前でエンゲージをしてしまう。当然ながら、育ったアジールがいない4対5の戦いは当然のようにHLEが大敗した。結果的に、コミュニケーションミスがチームの崩壊を招いてしまった。

結局、T1がソウルを獲得してからの展開は、T1のヴェイン劇場だった。確定CC技がない・ゼリの通常攻撃はノンターゲット、等々の点ヴェインの対処が難しいHLEの弱みが露呈してしまった。育ってからのZeusはDK戦と同じように休む暇もなく転がり、捕まることなくHLEを溶かし切った。その日のソロランクはTOPヴェイン警報が出た。

Zeusはヴェインで4セット目もPOGを受け取り、なんと5連続POGを達成した。

総評

8年前、「私たちT1は不振はあっても衰退はない」と言ったkkOmaコーチが復帰し、ファンとの約束を果たしT1は再び決勝に進んだ。R2の結果からHLEの優位性を示す専門家が多かった。ファンの予想ではT1が大きくリードしていたが、実際のコミュニティの多くはHLEの勝利を予見していた。しかし、それを笑うようにT1はHLEを圧倒し、6連続LCK決勝進出という大記録とともにラウンド2の復讐に成功した。

全ゲーム35分を超える長期戦の様相で、その中で大きなオブジェクトの戦闘が大半を占めていたが、ファイトにおける集中力とディテールが今回の試合の勝者を決めた。T1は自分たちの強みであるバロン周りの戦闘とローテーションを重視したことが、T1勝利のきっかけを作った。

特にバンピックは非常に華やかだった。前回のHLE戦でT1に対して「メタピックとして浮上したトップレクサイはウィークサイドを一人で耐える役割だ。しかし、Zeusの長所はリソースをもらってキャリーする点、レクサイをピックすることはできない。だとすれば、トップレクサイをどう対処するんだ?」という重要な課題を出された。これに対して、T1はDK戦ではレクサイを全セットでバンするという回避的な答えを出していたが、今回の試合ではバンピック権を消費せずに突破する答えを出した。ジョーカーピックとして出されたザックとヴェインがトップレクサイを突破したことは、非常に意味のあるものだった。2セット目でレクサイがザックに突破された後、HLEのバンピックは混乱を極めてしまった。メタピックをジョーカーピックで突破したZeusは、試合単独POGと5セット連続POGを受賞し、爆発的な破壊力を示した。

Onerもヴィエゴとシンジャオで依然として優れた戦闘力を見せ、特に ジャングルでの遭遇戦でPeanutを相手に何度も勝利していた。Fakerは試合中ずっと鋭いメイキングとディーリングで重要な戦闘ごとに活躍。特にGAME3のアジールは35Kに達するダメージ量で相手を圧倒し、優れた熟練度を示した。Gumayusiは自身の弱点であるZeriを使いこなし、自分のシグネチャーピックであるセナとヴァルスでは、グローバルアルティメットの高い理解度、重要な瞬間でのバロンスチールなど、試合場が大きくなるほど強くなる世界を獲ったスーパースターの技量を見せた。Keriaも鋭いエンゲージでDelightを押さえていた。また、T1はボットキャリーメタになったときにボットでの選択肢の広さが無駄になるのではないかという指摘もあったが、ボットは堅実に選びトップにキャリーを置くという自分たちだけのメタ解釈を披露して見せた。

HLEも、T1との再戦のためにレーンスワップ戦略を準備するなど、前回の勝利に胡坐をかいてはいなかった。GAME1では、スワップを決めてZeusをしっかりと止めてみせた。敗れたセットでも序中盤では戦車というニックネームにふさわしく頑固に押し進めていたが、自分たちの最も得意とする後半のミッドボットキャリープランが通り切らなかった。Zekaの不振とT1のトップジョーカーピック、そしてタンクとしてもキャリーとしても存在感を示せなかったDoranは非常に痛かった。Viperは1万ゴールドの差が開いて完全に崩壊したゲームを自分のスーパープレイで勝利に導き、その後も優れた試合力を見せてS級ADCとしての存在感を出したが、ZekaはWorlds優勝以降の明確な成果がない状況で今回も証明に失敗した。Zekaが見せるスーパープレイの印象が強いのは事実だが、ゲーム全体に大きな影響を与えていないという点でLCKの4大ミッドよりも劣っており、タイトルのためにはここの改善は必須である。Doranもまた、敗北につながるミスをするなど、Zekaとともに良くない姿を見せた。もちろん、レクサイでウィークサイドを担当したことも影響しているが、3セット目のグウェンのプレイもそれほど華やかではなく、結局、数年間自分に付きまとっていた”波のある選手”というレッテルを取り除くことはできなかった。

また、HLEでメイキングを担当していたDoran-Peanut-Delightの調子は2Rのものとは遠く、むしろゲームを投げるものが多かった。前回の対戦では、T1に対して数的優位を生み出し、自分たちに有利な雰囲気を作り出していた。今回の試合では逆に、人数不利でのアクションや多くの焦った動きを行い、そのためにPeanutがOnerとのジャングル戦で押されたり、続く戦闘で大敗したりと全体的に非常に残念な調子を見せた。

余談として、HLEの敗因とされるZekaとDoranの良し悪しを議論するとき、韓国と海外の視点の違いが明らかになる。韓国側は、一度に大きなスローイングをしてゲームを傾けるDoranを、海外は明らかにキャリーロールを選んだにもかかわらず何もしなかったZekaをより批判する傾向がある。特に、中国のファンダムでは、自国で開催されるMSIでいつも脅威となるT1を再び対戦しなければならないこと、そして、久しぶりに元EDGのViperを見ることを期待していたViperの中国のファンによって、Zekaが批判されている。

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